のぼりを立てて戦い合った体育祭

赤色、ピンク色、黄色、青色、緑色、紫色と、6色ののぼりが立ち並んだとき、誰しもの心の中に「勝ちたい」という気持ちが生まれていたはずです。これは、私がまだ高校生だったとき、体育祭が行われたときの出来事です。私の通っていた高校では、体育祭が行われるにあたって、6つの団に分けられ、それぞれに団のカラーが割り当てられます。その団の構成、カラーの割り当て共に抽選で決められるため、誰とどう味方になり、その反対に敵になるのか、全くわからないフェアな団の組み方がなされます。そうして構成された6つの団は、体育祭当日までそれぞれの競技練習を行い、誰しもが優勝を目指して取り組みます。それにあたって、その意思を表す1つとして、各団で1つずつ、のぼりを用意することになっていました。


それは、体育祭で競技が行われている間、校舎の屋上に立てられるもので、全員が優勝というトップを目指していることを意味するものです。こののぼりは、各団それぞれに割り当てられたカラーがベースになっていて、その他は生徒同士で相談し合い、文字を入れるのも自由、イラストを書き込むことも自由、もちろん何もなしでも構いませんが、そのほとんどが「勝ちたい」という意思を、何らかの形でのぼりに表現をしていました。私は高校生活を通して、3回の体育祭に取り組んできましたが、そのどの年にも、こののぼりに大いに自分の思いを込めていて、それは同じ団にいる全員が持っている気持ちであり、仲間のつながりの大切さというものを感じることができていました。体育祭を行うにあたって、それぞれが競技で全力を尽くすために、その気持ちを形にできるようなのぼりの存在は、なくてはならないものだったと思います。


6つの団がある以上、もちろん最後の結果は、1位から6位までと決められてしまいますが、それは競技の得点の結果であって、誰しもが努力をしたことに変わりはありません。優勝にこだわることも1つですが、のぼりに込めた意思を貫き通せたことに対して、自分たちを褒めることも必要です。私はこのようにして、高校生活の中で3回の体育祭に取り組んできました。学校行事とは、単に楽しさを感じるだけではなく、こういった仲間の大切さを実感する場であり、その取り組んでいるときには感じられなくても、後々大人になってから痛感するものでした。私にとって、高校生活で経験した体育祭は、今でも大切な思い出になっています。

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